茶屋 十二湖庵
2007年 09月 09日
青池を後にし、ブナの原生林を通り、十二湖散策を堪能した。
天候はあまりよくなかったせいか、人とすれ違うことが少なく、
森の奥まで歩いていると、
自分の足が地面に溶け込んでいくような・・・
そんな不気味さを感じた。
大木に両手をつけ上を見上げ、目を閉じる。
木霊を感じた。木は生きている。
またしばらく歩く。
獣道のような場所へ入った。
人の気配が全くなかった。
先程、スコールのような激しい雨の後の道は、少しぬかるみ
地面に近いシダの葉や苔にも潤いをもたせ、
薄暗い場所には、枝の隙間から少しばかりの光がこぼれていた。
前へ進めと、誰からのメッセージでもなく、不安の中、
ひたすら前へ行く自分は、後ろを振り向かずに歩いていた。
途中、二股へ別れた道が出てきた。
左を選び、またひたすら歩きだし、
まもなく舗装されている道路へぶつかった。
すこしホッとした気分になり、地図をだした。
『現在地は・・っと。。』
目の前には大きな池があった。1km先に茶屋がある。
そういえば、ガイドにも書いてあったなぁ。。
十二湖庵では、そこで湧き出ている水を湧かし、
お抹茶と小さなお菓子を無料でいただけるのだ。
よし、いってみようか。。
何人かの人が疲れた体を癒していた。
この風景を見ながらいただくお抹茶の苦みと少しの甘味は
来る人たちに疲れを和らげていた。。。
いつの間にか、雨は霧雨から小雨にかわった。
by moz-box
| 2007-09-09 23:11
| 秋田 Akita